背景、描写等

目次
進行について
背景、NPCについて
導入
マスターシーン
クライマックスフェイズ
エンディング

進行について

メインフェイズ中に日が変わっても問題ありません。

狂気カード 12枚(+1枚) 
※PC2の所持しているもの以外は好きなものに変えて構いません。下記は例です。
「疑心暗鬼」「血への渇望」「パニック」「絶叫」「怪物」「歪んだ心」「闇からの祝福」「超現実主義」「恐怖の関連付け」「虚無感」「幻覚」「裏切り」

調査可能なハンドアウトの数は3+8の合計11個です。
プライズは「紙切れ」「不思議なお守り」の2種類があります。

見にくいですがハンドアウトチャートです。

図.ハンドアウトチャート

 

背景

茂部巻千里はみんなで飲みに行く前、一人で廃墟へ探索に行った。
その際に悪霊を持って帰ってきてしまい、
そのあと飲みに行ったPC2とNPCである「増田」に
悪霊を伝染させてしまう。
PC2はそのため、飲みに行った日にむしゃくしゃしてPC3に暴力をふるってしまい、
またバー「ジョン」のマスター「増田」は元からの殺人鬼としての気持ちを
強く出してしまい、茂部巻千里を殺してしまった。
さらにそれだけでは収まらずPC達にも危害を加えようとしてくる。

 
NPCについて
・茂部巻千里
PCに合わせて20歳以上の年齢に決定してください。
いたって普通の人間だが、最近オカルトにハマり始めており、
廃墟巡りなどもしていた。

・増田
バー「ジョン」のマスターだ。
人の顔はあまり覚えない。
時々衝動的に殺人を行う殺人鬼である。
顔は覚えない代わりに、殺した方法を覚えておくために
手記に事件のことをしたためている。

 

導入 このシーンではそれぞれ飲みに行った次の朝の描写をする。

★シーン1
登場PC:PC2

以下描写例
あなたはふっと目が覚める。
頭がガンガンする。
ぐっとベッドに拳を押し付けて身を起こせば、
そこがあなたの家であることがわかるだろう。

昨日は確か、友人たちと飲みに出掛けた気がするが、
飲みすぎたのか記憶がおぼろげだ。

PCに朝のロールプレイを行ってもらってください。

そのまま過ごしていると、あなたの携帯が鳴った。
※PC1からの連絡です

★シーン2
登場PC:PC3

あなたは目が覚める。
体が痛い。寝そべっていた場所も固い。
ここは?
体を起こせば、明るい日差しと共に鳥のさえずりがあなたの目覚めを迎えるだろう。
見回せば、ここが公園であろうことがわかる。
近所の公園だ。
昨日は友人たちと飲んでいたはず。酔っぱらって帰れなかったのか。
体の節々は痛いし、ふいに目に入った腕には痣までついている。

PCに朝のロールプレイを行ってもらってください。

そうしているとあなたの携帯が鳴った。
※PC1からの連絡です


★シーン3
登場PC:PC1

あなたはいつも通り目覚める。
昨日はたくさん飲んで、楽しく過ごしたことを思い返すだろう。
でも飲みすぎて、あなたは一足先に帰ったのだ。
あれから三人はどのくらい飲んだのだろうか。

PCに朝のロールプレイを行ってもらってください。

そうしていると、あなたに一本の電話がかかってきた。
見覚えのない番号だ。
電話を取れば、泣いている女性の話し声が聞こえてきた。

「もしもし…あの、茂部巻千里の母なのですが、探偵の◯◯さんでお間違えないですか?」
「実は、千里が今朝死んだ状態で発見されて…昨日は確か友人と飲みに行くと言っていたのを覚えていたのであなたに連絡を…」

と茂部巻千里の母を名乗る人物が泣きながらもゆっくりとそういったことを伝えてきた。

「探偵、なんですよね。千里が亡くなった理由を突き止めていただけませんか」

彼女はそう言った。


★シーン4
登場PC:全員

PC1はそれを了承し、電話を切った。
※PC2、3に伝えてほしいアピールをしてください。

あなたたちは茂部巻の死を聞き、いったい昨夜なにがあったのか、
自分たちは本当に事件に関わっていないのかを調べるために行動を始めることだろう。

ハンドアウト「昨夜の茂部巻の様子」「茂部巻の事件について」「バー「ジョン」」「マスターの増田」が公開される。

 

マスターシーン

★1サイクル目終了時
登場:ランダム
茂部巻の母から電話がかかってくる。
(PC1以外だったら知らない電話番号かもしれない)

「千里を殺した犯人は見つかりましたか?」
そういった内容の電話だ。
だが、だんだんとノイズがひどくなってくる。
音声が聞き取りづらい。
そうしてだんだんとこういった声が聞こえてくる。
「お前が、お前がやったんだ。お前が千里を殺した」
あなたは≪恨み≫で恐怖判定を行う

★2サイクル目終了時
登場:ランダム+出たい人
あなた(ランダムで出たPC)のスマホに通知が来る。
ニュースの通知だ。
近所で最近殺人事件があったことが書かれていた。
犯人はまだ見つかっていないようだ。
これは茂部巻の事件ともなにか関りがあるのだろうか…
もしそうなら、いつか自分にもなにか起きるのではないだろうか。
あなたは妙に不安に駆られた。
あなたは≪暗黒≫で恐怖判定を行う


★廃墟の秘密を誰かが獲得した
登場:廃墟の秘密を獲得したシーンに登場している人物

廃墟を探索していると、「◯◯!(廃墟の秘密を最初に獲得したPC)」
と呼ぶ茂部巻の声が聞こえた。
そんなバカな。茂部巻は死んだと連絡があった。
振り返れば、そこには誰もいなかった。
幻聴だろうか。
ふと、地面になにかが落ちているのを発見する。
なんとなく持っておきたいとあなたは思い、それを拾い上げた。
プライズ「不思議なお守り」を獲得する。

●プライズ「不思議なお守り」
概要
なんとなく温かいような気がする。
このプライズを持っているキャラクターは、1シーンに一度行為判定に+1の補正がつく。
このプライズに秘密はない。
※クライマックスフェイズはマスターシーンとなるため、クライマックスフェイズ中では一度のみ使用が可能である


クライマックスフェイズ

登場:全員
あなた方の前に増田が現れる。

以降戦闘に入る。
自発的脱落は可能である。

戦闘終了条件
・マスターの増田が戦闘から脱落する
・PCが全員戦闘から脱落する
のいずれかを満たしたら

獲得可能な戦闘の戦果:戦闘に参加していたPCのハンドアウト、マスターの増田の情報等

エネミーデータ
・マスターの増田
攻撃対象:ランダム
プロット:自由
キャラクターシート
生命力 30
好奇心 暴力
特技 切断、埋葬、喜び、死

・弱体後 マスターの増田
生命力 現在値-20 儀式を終えた時点で20以下であればすぐに戦闘が終了する
好奇心 暴力
特技 切断、埋葬、喜び、死


エンディング

・倒した場合
増田が倒れているので、増田をどうするかをPC同士で話し合って決めてください。
そのあとはPC同士で自由にロールプレイをしてもらってください。
茂部巻の母に連絡するのであれば、彼女はあなたたちに感謝をしてくれます。
※茂部巻の母からは依頼時のみでマスターシーンのことは知りません

・全員が戦闘から脱落した場合
いつまでも増田が追ってくる。
なんとか撒いても、次の日も次の日もずっと視線を感じる。
狙われているのだ。
あなたは殺されるかもしれないという恐怖感を抱きながら過ごしていくだろう。