背景、描写等

目次
進行について
背景、NPCについて
導入
マスターシーン
クライマックスフェイズ
エンディング

進行について

忘れやすいのでPC同士は居所を互いに獲得していることをメインフェイズ開始時に明言してください。
サイクルはすべて同じ日の出来事となります。

狂気カードは通常の狂気カードと本当は怖い現代日本の狂気カードからランダム、
もしくは好きなものを選択して全部で12枚用意してください。

ハンドアウトの数は3+11の合計14個です。
プライズは百合の所持している「ノートの切れ端」があります。

見にくいですがハンドアウトチャートです。

図.ハンドアウトチャート

背景

このシナリオは10年前に交通事故で赤佐を失った百合の計画で動いている。
見辛いかとは思いますが百合についてはこちらを参照してください。
交通事故で赤佐を失った百合は、赤佐を生き返らそうとして魔術に手を出す。
死体を集めていき、赤佐という人間を作り上げる。
ただし自分では人を殺めない。
PC2を使い日々花の両親を、PC3を使い日々花の死体を得る。
またそれによってPC3はPC1、PC2とずっと共に過ごして行けるという
まじないを完成させることとなる。
これにより、シナリオ中のメインフェイズ開始時の居所獲得に繋がる。
日々花の臓器によって赤佐は”人間”として生きていくことが可能となる。
しかしそれにより、百合に対して「疑念」の感情を持つことにもなる。
また百合はPC3に対して共感しており、PC3をかばうような行動をすることもあるかもしれません。

NPCについて
・片久地日々花
PCに合わせて年齢を決定してください。
今まで恋をしたことがなく、PC3へ初恋をしますがPC2を想い諦めます。

・藤咲百合
使用人として料理などを主に担当しており、
あまりPCとは行動を共にしません。
狂気に負け人をやめました。
ただし自分で人を殺めたことはないです。
仕事自体は丁寧。

・藤咲赤佐
今まで百合の言うことは絶対であったが、日々花の犠牲により心を得ます。
抜けていますが憎めない性格。

・上記3人の関係について
百合と赤佐はまだ片久地家で仕事を初めて浅いです。
なので少しぎこちなさがあるかもしれません。
ただ特に百合は表面上はしっかりと使えている風を装います。

導入

登場PCは全員です。
このシーンではPCと日々花の4人が別荘で1日目を過ごすシーンを描写します。
使用人である百合と赤佐は料理や掃除で基本的にPCのところにはいません。
百合と赤佐とPC同士は全員初めて会います。
(百合とPC3は以前やり取りをしていますが、
片久地家の使用人として顔を合わすのが今日が初めてです。)
★シーン1 登場PC:全員
冬の寒い中、あなたたちは片久地家の使用人である藤咲赤佐の運転する車で別荘まで向かう。
雪がわずかに積もっており、山中にある別荘までの道のりに
赤佐は苦労していたが、無事にあなたたちは到着することができるだろう。
別荘につき、広間に行けばそこにある立派な暖炉の火があなたたちの体を温める。

それから各個人に部屋が割り当てられ、一日を過ごしていく。(自由に描写してください)

夜になれば美味しい料理が振る舞われる。
この料理はどうやら使用人である藤咲百合がほとんど一人で作ったそうだ。
美味しい食事に日々花も楽しそうだ。
日が変わるころには日々花は眠くなり、あなたたちに「もう眠る」と自分の部屋に戻るだろう。

★シーン2 登場PC:PC1
あなたはいつもよりも少しだけ早く目が覚めた。
窓がガタガタと鳴っているのに気が付く。
見れば、外はひどい吹雪で景色がわからないくらいに真っ白になっている。

日々花の部屋に行くのであればそのまま、
行かずに広間などに行くのであればちょうど赤佐が日々花を起こしにくるところに出くわす。
赤佐は「まあ日々花お嬢さんいつも俺が起こしに行く前に起きてるんですけどね!」など言う。

以下日々花の部屋の描写
いくら呼んでも日々花は部屋から出てこない。
不思議に思いドアノブに手を触れると妙に冷たい。扉を開けばあっさりと開く。
部屋に入ると、窓が空いているらしく、部屋の中はとても冷えていた。
そして、ベッドの上には布団の上に苦悶の表情で両手を首元に置き、横になっている日々花がいた。
彼女は息をしておらず、左手の甲には謎の模様が浮かび上がっていた。

赤佐が慌てて百合を呼びに行き、状況を把握した百合と赤佐が警察を呼びに行くところで導入フェイズが終了する。(ここでPC全員が合流してよい)
百合に警察の件を確認すれば、
「突然のひどい吹雪で、警察に連絡を取ったけど来るのには時間がかかるそうです
あなた方はなるべくいっしょに行動をするようにしていてください」と言われる。

初期ハンドアウト「日々花の死体」「日々花の部屋」「日々花の日記」「別荘について」「藤咲赤佐」「藤咲百合」を公開してください。

マスターシーン

★1サイクル目終了時
別荘内を探索しているあなたたちに百合が声をかけてくる。
「あら、ちょうどよかった。ちょっといいですか?
先程片久地家の方にも連絡をしたのですが、連絡が取れなくて…
家に誰もいないことはないはずなのに、なんだかおかしくて…
すみません、不安にさせるつもりはなかったのですが、
お伝えしておくべきではあると思ったので。
それでは、私はまた食事の用意をしておくので。
空腹の状況が続くとよろしくありませんし、
温かいものを用意するのでいつでもきてくださいね」
などのようなことを言う。

片久地家には使用人が何人かいたはずだ。
家に誰もいなくなることがあるだろうか…?
全員≪罠≫で恐怖判定を行う。

★2サイクル目終了時
登場PCは自由(誰も出ないのであれば二人が話しているということだけ伝える) なくてもいいです
キッチンから声が聞こえてくる。
≪物音≫の判定成功することで次のことが聞こえてくる。

失敗した場合は百合と赤佐が話し合っていることが聞こえてくる。
詳しくは聞こえないがPC達を心配しているようだ。

成功した場合
「姉さん、姉さんもみんなといっしょに行動してようよ。姉さんが怪しまれちゃうよ」
「あなたが怪しまれるよりはいいわ。それに私はやらなくてはいけないことがあるから」
「そうだけど」
「それはあなたも同じでしょう?片久地家の使用人としてきちんと彼らを見守っててあげて。
この吹雪だし、まだ犯人が中にいる可能性はあるわ」
そうしたようなやりとりがしばらく聞こえたあと赤佐が神妙な面持ちででてきた。
声をかけるのであれば、赤佐はPC達を心配するような声をかけてくる。

★3サイクル目終了時(百合の秘密出ててPC3の秘密出ていなければ) なくてもいいです
登場キャラクター 百合の秘密を獲得しているPC
「ねえ、やっぱり姉さんがやったんじゃないのか?」
「違うわ。神に誓って私は人を殺したことはない」
「…」
「本当よ、信じて…」
この発言について気になるのであれば≪第六感≫で判定を行うことができる。
成功すれば百合の言うことは本当であることがわかる。

クライマックスフェイズ

PC達が一通り調べたあと、赤佐と百合の話し声が聞こえてくる。
赤佐が百合を怪しいと詰め寄っており、百合がPC達に気付き、
「赤佐に何か言ったんですか?」「赤佐が私を疑うわけがない、あの子のだけじゃ足りなかったんだ」
などと言ってPC達に戦闘をしかけてきます。

PCが望めば赤佐を戦闘に出すことは可能ですが、赤佐は戦闘中誰かを攻撃することはありません。
「様子を見る」で百合に対してマイナスの修正をかけます。

戦闘終了条件:勝者が決定するまで、もしくは全員に戦闘続行の意思がなくなるまで。
赤佐が戦闘に出ている場合、百合が戦闘から脱落したら戦闘から脱落しようとします。

エネミーデータ
・藤咲百合
ルールブック P245 魔女 参照
攻撃対象:ランダム(PC3は最初は避けてもいいです。また協力関係に持ち込まれている場合は避けてください)
キャラクターシート

・藤咲赤佐
ルールブック P243 通りすがり改変(特技のみ)
属性:生物
好奇心:知識 特技:笑い、整理、教養
攻撃対象:なし
行動:様子を見る(百合に対してマイナスの修正)
キャラクターシート

プロットはお好きに調整してください。

エンディング

百合を倒した場合、百合をどうするか聞いてください。
警察に引き渡す、殺してしまうなど。

状況に合わせて自由に描写してください。
また残された赤佐をどうするかも確認してください。
放っておく、百合と共に警察に引き渡した場合は連絡が取れなくなり、
どこか遠くへ去ってしまいます。
百合を警察に引き渡した場合、赤佐を守る意味も含め、
百合は「自分がすべてやった」と言い、そのように処理されます。